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昔読んでいた「愛鳩の友」。その中で読んだ鳩の名前がEver Onward。 その名をブログの名前にした。 ブログの内容は『マラソン・炭鑛・炭坑昔ばなし・他』
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f73ee32fjpeg本日の日の出です。

明日、健康診断を受けることになっています。その後、苫小牧事業所の応援に行きます。土曜日まで仕事があるそうですが、天候次第ではおくれることもありそうです。石狩湾まで行かなければならないようです。

いってきたら今度はまじめに走れるでしょうよ。

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第八話

 

混浴風呂

 

午後4時――

いや、もう、ものすごい混雑である。あらゆる裸形群像が、うす汚いコンクリートの浴槽のなかで、芋を洗うように、身体と身体をぶっつけながら犇きあっていた。

ピタピタになった草履を、入り口のごみ捨て箱に抛りこんで、白くふやけた爪先をみつめたら、千太郎は浴場の敷居をまたぐと、抱えてきた単衣を番台の手すりに抛りかけて、その芋の中へ漸くもぐりこんだ。

ギラギラ光る脂と、石鹸の泡が浮いたまっ黒い湯ぶねの中は、今嬌声と怒号と、屈たくのないヤマの男女の高らかな笑い声が渦巻いて、狭い浴場の壁にガンガン鳴っては響きかえっている。

そのコーラスの中で、一しきり身体を温めてから、浴槽につかったまま、腹に手拭をぺったり張り付けて、ゴシゴシ石鹸をこすりつけていた千太郎は

「なん、すっとねッ」

いきなり、すぐ横の水洗い場から起こった甲高い女の怒声にびっくりさせられた。

また、お尻でもつねっている奴があるのかな、ふり向くと、背いっぱいに生首を彫った大きな角刈りの男が、裸体のまま洗い水の前にかがんでいる女の尻をもうひとつ軽く蹴上げているところである。

女は千太郎もよく知っている、おつるというお転婆だったが、男はついぞこれまで一度も見かけたことがない、渡りものらしい男だった。

“見たこともね奴だが、どこの冷や飯喰いかな”

千太郎は浴槽の中に立ったままで、ゴシゴシ首を洗いながら見ていた。

「別嬪や思うて怺えちょらあ、何か貴様あ、折角拭いた身体に、二へんも水のとばっちりをかけやがって・・・挨拶もさでかやさんと、大きなけつをこっちに刎ね上げたまんま、知らん顔をしちょるちゅう法があるか」

その男は大きな声で怒鳴った。花恥らしい娘のこと、すんませんと一言いうのだろうくらいに軽く思っていると、何がさて事は急転直下に悪化して行った。

まなじりを吊り上げて振り返った彼女が、やにわに立膝に開き直ったかと思うと、突拍子もない黄色いソプラノをはりあげて、啖呵を切り出したのである。

「うしろに眼のないもんが、わかるものか。水がかかって悪いとなら、髪ば洗いよるうしろに、てれっと立っちょらんこったい。うんがてれっとしちょって水がかかったちゅうて、おなごの尻を蹴って、それが男んするこっか」

見ていた千太郎もいささか驚いた。

「なんよう」

この男もよっぽど気の短い男らしい。いきなり大きな拳をふりあげたかと見る間に、電光石火の早業で、ピシャリと彼女の頬桁へちからいっぱい派手な音を立てさせた。

「きゃあッ」

今までの啖呵を台無しにして、裸のまま洗い場の前に転がった女傑は、頬を押さえながら柄にもない大きな悲鳴を上げた。まさに落花狼藉である。

見かねた千太郎が、浴槽から飛び出して男に声をかけた。

「よう、そこのおひと。事の起こりは些細なことじゃが、つまらん真似はやめたらどうかい。相手はたかが女子じゃねえか」

「何にい、つまらん真似ちゃあ名のか。いらんこつ横からこかんと、貴様のような若僧は、おとなしゅう黙って見ちょれ」

大男は、千太郎の一点汚れに染まぬ純白の肌を見て、小馬鹿にしたような顔をして喚いた。そいつをやんわり受けて、千太郎はにっこり笑うと、風呂のふちに腰を下ろして、足の垢を落としながら静かに言った。

「若僧ですまんじゃったな。そやけどおめえのすることを見ちょると、からきしだらしがねえど。大の男がよ、七つ八つの小便たれじゃああるめえし、水をかけたのかけんじゃのというて、人前で手をふりあげて、よう恥しうもねえこったい」

大男がワナワナ震えて怒り出した。

「何やあ、こん餓鬼され、どっちが大人らしいか、この場で白黒つけてやろうか。きやがれッ」

「あわてるない、この鼻糞、ふりきんのまんま喧嘩したんじゃあ人様にみっともねえや。ゆっくり着物でも着て、外で落ち着いてあいてになちっちゃるけん、それまで待ちょれ」

「ようし、ぬかしたな。男らしゅう外で待っちょろう。逃げどもすんなよ」

「とぼけたことこくない。みんなが見ちょらあ」

大男は仰々しい処作で身体を拭いて板張りに上がり、胸から上腹にかけてグルグルと晒布を巻はじめた。巻き終わると、いかにもこれ見よがしに、その中へ短い白鞘をおしこむ。

ゆっくり油槽にひたりながら、相手の尺度を測っていた千太郎は、こいつ大した奴じゃあねえなあと思った。女傑が痛そうに頬を押さえながら、ふくよかな胸に波を打たせて千太郎に近寄ると囁いた。

「千さん、匕首持っちょるばい」

「心配するな、ありゃ鶏を料理するもんで、人間様が斬れる道具じゃねえやい」

千太郎は素知らぬ顔をしながら、もう番台の床下に、デッキブラシが投げ込んであるのに眼をとめていた。手頃の得物である。みんなが心配そうに集まって、千太郎の顔色を覗いた。

湯から上がった千太郎は、板張りの上で入り口に背を向けて手拭をしぼり、ゆっくりと身体を拭いていると、気のきいた若い者が番台にかけてある着物と、脱ぎっぱなしの下駄をそっと持ってきてくれて、

「千さん、あの野郎、匕首に手をかけて待っとるばい」

と心配そうにつげてくれた。

入り口から2メートルほどのところに、草履を捨てるゴミ箱が置いてある。見ればその向こうで、男は中を警戒しつつ懐に手を入れて立っている。

下駄をつっかけて番台のところまで行った千太郎は、立ち止って、下駄の鼻緒でも扱うような素振りをして跔みこんだ。男が匕首を抜いた、さっとあたりが緊張した。

その緊迫した空気の中で、鼻緒を弄びながら千太郎はふと面を上げると、相手へ向かってにっこり笑って見せた。

思いがけない笑顔に戸惑った大男が、怒ったままの顔を横にそむけた間一髪、千太郎の手が床下のデッキブラシに伸びたと同時に、下駄を離れた足裏は、だっ!!と豹のように見事な跳躍をして、相手の前にとびだしていた。そして次の瞬間には、驚いて構えようとしている相手の手首へ、うなりを立てたデッキブラシの一撃を、骨も砕けよと叩きつけていた。

白刃が地面へ音を立てて飛んだ。勝敗はあっけない間に終っていた。

「あっ!」

ひるむところを二つ三つ、頭へつづけさまに、デッキブラシが舞い降りた。ぶらしの刷毛がとんで、大男は地面に這いつくばった。

逃げようとするところを、横っ腹を蹴上げて転がし、また続けて所構わず撲り続けた。大男が頭を抱えて、転げながら悲鳴を上げた。

このくらいにして逃げてやろう、と思って、ふと気がつくと、もう黒山の人だかりの中に包まれてしまっている自分を始めて知った。

「どいてくれッ、どいてくれッ」

人垣をわけて囲みの外に出ようとしたとき

「おい、待て藤島」

ガチャリ、佩剣の音がして、駐在巡査のその手をとられた。しまったと思ったがもう遅い。

「一寸来い」

手を握られ、ぐんぐん人垣の外へ引っ張られて、この喧嘩はあっさりけりがついた。

その晩千太郎は、本署の刑事部屋に連行されて、刑事の前でギューギュー絞られながら調書をとられていた。

 取調べの刑事と言うのが、署でも有名な岸刑事という神道無念流の頑固親爺だった。

連行されたまま、飯どころか千太郎はお茶一口も喉に通していない。意地汚いもので、喰えないとなると、空腹に喘ぐ腹の虫がぐうぐう鳴って、眩暈がしそうなほど胃袋をしげきしてくる。それでも我慢して、一生懸命調書をこしらえている岸刑事のキンカ頭をぼんやり眺めていると、フイにうしろから着物を引っ張るものがある。

ふり向くと、いつの間にこの部屋に入ってきたのか、飯場の若い者福田源六が、そっと重箱の蓋をとって、お尻のところへ押しやってくれた。前を向いたまま、そっとうしろ手を廻して手を突っ込むと、稲荷ずしの油揚げがぬるりと指先すべった。

一つとっておもむろに口へ押しこんで、音のしないようにもぐもぐやっていると、下をうつむいて書きながら、キンカ頭が何やら質問した。返事しようにも、口の中は飯粒がいっぱいである。呑みこもうと思って、眼を白黒させているうちにキンカ頭がひょいと顔を上げた

「何じゃ、貴様の喰っとるのは」

「へえ」

「へえ、じゃねえ、その手の中を見せてみい」

仕方なしに、おずおず差し出した千太郎の掌からは、握りつぶされた飯つぶが油揚げの皮を破って指の間から、ぽろぽろ畳にこぼれながら残骸を曝け出した。

さあ、大変この刑事君怒るまいことかキンカ頭に湯気を立てて怒り出した。

「ばかどんがあ、貴様誰の許しを受けて喰べとるかあ。一体こんな寿司をどこから持ってきた」

「へえ、こいつに貰いましたんで・・・・・」

黙っていても解ることだし、仕方がないので千太郎は、後ろをふり向いて答えた。

「こらあ、貴様、いつ誰の許しを受けてこの部屋へ入りこんだ。こっちへ来い、こっちへ。もちっとこっちに来い、来んかあ」

源六は小さくなって千太郎の前へいざり寄ろうとしたところを、キンカ頭がいきなりうしろの書棚の下にある火鉢の中の火箸を一本取り上げると、真向から

「馬鹿もんがあ」

と大喝一声、お面に一本叩きつけた。

ボトッ、といったようなにぶい音がして、真鍮製の小指程の火箸が、源六の頭で弓なりに曲がった。いやそれだけならば、まだよかったが

「うーん」

と一声、眼を吊り上げると鼻からタラタラと血をたらしながら仰向けになってひっくり返った。

千太郎はびっくりした。だが千太郎よりもキンカ頭の方がまだびっくりしたらしい。机をとび越えて、自分で叩き伏せた源六を、色を失って抱き上げた。

源六は、眼を吊り上げたまま、ブクブクと口から泡をふいた。

「おーい、誰か来てくれえ」

キンカ刑事が悲鳴のような声を上げた。ばたばたと二,三人の足音がして、制服の巡査が入ってきた。

水を口に含ませて、顔にブーツと吹きつけたり、鼻血を拭いてやったりしていたが吊り上げた眼は、瞳孔を開いたまま、まばたき一つしない。真っ青になって介抱していたが、一人が早う病院へ連れて行こう言い出してガヤガヤ騒ぎながら、正気を失った源六を、刑事部屋から抱えて出て行った。

心配なので、千太郎も一緒に出て行こうとすると、キンカ頭が振り返って、こわい顔をしながらにらみつけた。

「貴様、俺が帰ってくるまで、そこに座っちょれ」

気が気ではなかったが千太郎はまたもとのところへ来て座り込んだ。誰も刑事部屋へは入ってこない。

「ええ、怒られても仕様があるかい」

千太郎はそもそもの原因である重箱をひきよせて、残りの寿司をみんな平らげると、空になった重箱を枕にして、足と腰を思い切り伸ばしてみた。

「千太、こりゃ千太」

呼ばれて、ふと千太郎は眼が醒めると、足もとに平三郎棟梁が立っていた。窓の外ではもう勢をなくした星が、夜明けに近い空の中で、消えてはつき、ついては又消えていた。あわてて座り直すと素直に手をついた。

「親方、ご心配かけます」

「馬鹿たれがあ、何ちゅうつまらんことさでかやすとか。ありゃ大庭の客人ちゃったんで為五郎えろうブンブン怒っとったぞ。帰ったら謝っとけ」

「源六はどうなりましたやろうか」

「病院に入院したわい。お前は心配せんでもええ。早う帰る仕度をせえ」

「帰ってもいいとですか」

「良かも悪かもねえ。ゆんべから村長さんに頼んで、お前の身柄は引き受けてもらうたとたい。今度から、こげなつまらんこと、するとっならんど。馬鹿どんがあ」

千太郎は急に熱いものが胸を突き上げて、黙ったまま襟をかき合わせながら立ち上がった。

 

「昔の炭鉱の風呂は汚のうてねえ。それに汚れたまんま外洗いもせずに飛びこむじゃろう。入ったら又湯の中で、そのまま石鹸を使う。粉炭と脂と石鹸の泡がいっぱい浮いとったよ。それに男も女も一緒じゃろ。今思うたら、ぞっとするくらい不潔なもんじゃが、そんでも若い時分は、汚いとも何とも思うたことはなかったなあ」

「隠居、源六訓は癒ったかね」

「うん、一月ほど入院したねえ。わしはお陰で臭い飯も食わずにどうやら貰い下げてもろうたよ。もっともキンカ頭がしくじったので、それと引き換えじゃったかもしれんな。損をしたのは源六よ、俺に差し入れするつもりが、へんなことで痛い目におうて、揚句がうやむやにすませてしもうたしな」

銀壺の中でシュンシュンと軽い松籟の音がひびき出した。

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昨日の今日であるが、やはり師走ともなれば忙しいものだ。お歳暮だ、買い物だ、来客だ、で、今日は忙しかった。福岡マラソンの最中、走っている人を3人も見かけた。東京マラソンに出る人だろうか?かなりのスピードで走っていた。同じくらいの年齢だと思ったが・・・

あせらない、普段の心構えでいよう。

 

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ada7e1dejpeg久々に、遠矢え20kmジョキング。キロ7分をめどにゆっくり、新しいリュックを背負って、中にデジカメと水。手には携帯電話を手袋の中に入れて。途中、鬼さんからメールが来た。自宅の前では孫が待っていてくれた。

走りながら考えたこと。1週間のうち、2日は休みを入れること。休みの日には長い距離に挑戦すること。一日はスピード練習をすること。
月曜日・・10km、火曜日・・休み、水曜日・・スピード練習、木曜日・・10km、金曜日・・休み、土曜日・・20km、日曜日・・20km、が理想。走れない日があってもよし。スピード練習は短い距離で短時間に。10kmは目標であって、3kmでも7kmでも良い。
この計画で12月は攻めてみよう。 今日のラン、時間・・2時間7分、心拍120BPM,消費カロリー1352kcal、距離20km。

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理由は良くわからないけれど、走ることが出来ずにいた。11月の目標だった月間300km。それも250kmで失速。出だしはよかったのに。今月仕切りなおしと言うことで気持ちを切り替える。今日は出来なかったが、明日は少し着膨れぐらいで昼間に走れる。

とりあえず、少し気持ちが盛り上がってきた。ゆっくりでも良いから前進しよう。『EVER ONWARD』

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